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名誉大会長 ご挨拶
第36回全国デイ・ケア大会2017in熊本の開催にあたり、一言御挨拶申し上げます。
介護保険の創設以降、デイケアは通所リハビリテーションとして高齢者や障がいのある人々の地域社会での生活の自立に寄与してきました。一方で通所介護(デイサービス)との違いや、心身機能に偏ったリハビリが議論の的となってきました。平成27年の介護報酬改定では、通所リハビリ、通所介護の位置づけが制度上整理され、リハビリマネジメントによる質の高いリハビリの提供と社会参加、地域参加に向けた支援が強く求められています。
ご存知の通り、我国は地域包括ケアシステムの充実をはかるため、国をあげて取り組んでいます。地域包括ケアシステムは公立みつぎ病院の山口先生を中心に提唱されてきましたが、地域や在宅での自立を促がし生活機能の充実向上を目指すものであります。平成30年の同時改定では、この地域包括ケアシステムに向けて介護保険始まって以来の大改革になると言われています。このような社会環境の中で通所リハビリの持つ役割を再確認し、これからの新しい時代へ向け変化していくことが重要です。
地域リハビリテーションを通してのソーシャルインクルージョン(社会的包摂)の充実のためにも、高齢社会の自立を促がす通所リハビリテーションの質の向上を心から願うものであります。今大会の開催にあたり御支援を賜りました会員の皆様はじめ、行政や共催をいただきました諸団体の方々に心から御礼申し上げます。また最後になりましたが熊本地震に際し、様々な立場でご支援いただいた皆様に深く感謝申し上げます。
- 第36回 全国デイ・ケア大会2017in熊本
名誉大会長 米満弘之
(医療法人社団寿量会 熊本機能病院)
大会長 ご挨拶
第36回を迎える全国デイ・ケア大会が熊本の地で開催されることを光栄に思います。
平成28年4月に発生いたしました熊本地震の影響で、本大会の開催も危ぶまれましたが、全国デイ・ケア協会のご支援のもと、会場や日程を調整することで執り行うことができるようになりました。
学会テーマは「デイ・ケアの不易流行」とし、サブテーマとして災害支援からみる地域包括ケアとしました。デイ・ケアに関わる諸制度は、介護保険創設以来めまぐるしく変化し、地域包括ケアシステム構築に向けさらに加速している現状です。平成30年の同時改定を直前に控えるなか、新しい時代に対応し変化して行くべきところと、守らなければならないデイ・ケアの本質、すなわち「デイ・ケアの不易流行」を明らかにすることは非常に重要です。
また今回の熊本地震への初動から復旧・復興への支援体制、その後の生活再建へ向けた取り組み等は、まさに地域包括ケアシステムの在り方を問う出来事であり、そのプロセスから学ぶヒントが沢山あります。このような重要な時期に、本県で大会が開催されることは、非常に名誉なことであるとともに、今後のデイ・ケアの発展そして熊本の復興にとっても意味ある大会になります。
最後になりますが、熊本地震に際しご支援いただいた全ての方に感謝すると同時に、本大会に多くの方にご参加いただき、今一度、熊本の復興のために力を貸していただきたくお願い申し上げます。
- 第36回全国デイ・ケア大会2017in熊本
大会長 野尻晋一
(医療法人社団寿量会 介護老人保健施設 清雅苑)
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